せっかくソファなど家具を購入するなら、きちんと長く使えるものが欲しいと考える方は少なくありません。
特に、新築で家を建てた方やマンションを購入したという方は、引っ越しの予定がなくなるため思い切って長く使える家具を探す方が多いです。
でも、最近では格安家具でもそれなりに見えるものが多く、ひと昔前に比べ品質も上がってきています。
「同じくらいの品質なら、安い方がいいのでは?」と思う方もいるでしょうが、果たして本当にそれでよいのでしょうか?
今回は、大手インテリアショップで販売員経験があり、業界の裏を知っている編集部メンバーが、ソファを買うならどこで買うべきなのかレクチャーします。
なかなか現役の販売員が話してくれない業界事情を知っているからこその購入ポイントをぜひお読みくださいね!
目次
ソファはどこで買っても同じじゃない!安く買うのは絶対NG!
家具の原価は激安!だからこそ格安家具は危険!
家具を定価で購入しようとすると、結構高いですよね。でも家具の原価って驚くほど安いという事実をご存知ですか?
例えば、某有名インテリアショップで40万円ほどするベッドマットレスの原価は3万円以下。
とても利益率がよいように思いますが、このようなことはどこのショップ・メーカーでもあります。
もちろんこれは、インテリアに限ったことではありません。
利益が云々ではなく、覚えておいていただきたいのは、もともと家具の原価は低いという事実です。
原価が低いからこそ、格安家具は使われている素材の品質があまりよくありません。
購入したての頃はよくても、たちまちどこか不具合が出てくることが多いのもそういう理由です。
格安家具は、素材の質がイマイチなだけでなく、海外の工場で作られるため狂いが出る確率も高いです。
例えば日本人の職人が作ったソファと海外で低賃金で雇われている工場スタッフが組み付けを行うのでは、仕上がりがまるで違います。
日本の職人なら、素材の性質やその日の環境(湿度など)に合わせて作業をしますが、流れ作業で行う工場スタッフの場合では、一つのものにそこまでこだわっていられません。
だからこそ安く家具が作れるのですが、長く使いたいと思うならあまりそういったものはおすすめできません。
海外生産はアフターフォローがひどいことも・・・
海外で作られているものは、アフターフォローの面で不安がたくさんあります。
以前他の記事でも触れたことがありますが、海外に工場を持っていて、そこを拠点に生産されるソファの場合、なんらかの事情で工場が移転したり、閉鎖されたりする可能性も少なくありません。
工場の移転や閉鎖に伴い、それまで可能だったアフターフォローのサービスがなくなったり、部品の追加購入などができなくなったり・・・というのはよく聞く話しです。
購入したユーザーは、納得できなくても最終的にはどうすることもできないため受け入れるしかありません。
もちろんメーカーの経営事情で国内の工場であっても突然閉鎖したり、倒産したりすることはあります。
しかし、その頻度が海外の場合は多いのです。
海外を拠点にしているメーカーは、より安く作れる場所が見つかると、そこを次の生産拠点にしようとしますから、そういったタイミングでサービスがなくなることもあるのです。
実店舗よりもネットの方がお得なことも!
家具やソファの購入でおすすめな購入場所は、実店舗よりもネットです。
ネットでは実際に座ったりして商品を試すことができませんが、実店舗もネット通販も持っているショップであれば、実店舗で試しておいてネットで購入するという方法もあります。
購入する前によく確認しておきたいのが、送料や組み立て料、そしてセールの情報です。
実店舗では行っていなくても、ネットではより購入してもらいやすくするためにセールを開催していたり、送料や配送料が無料(または割引)になっていたりすることも。
人件費や家賃など固定的な支出の多い実店舗よりも、安く運営できるネットショップだからこそのメリットです。
ボーナスシーズンなどショップの繁忙期は避けて購入が吉
セールと聞くと、何か買いたくなる気持ちが高まりますが、セールを理由に家具を購入するのはやめましょう。
セールになるのは、型落ちの商品だったり、いつまでも在庫がはけない商品だったり、廃盤になってしまいサポート対象外の商品、セール用に作られた簡素(粗悪ともいう)な商品、あるいは訳ありの商品であることが少なくありません。
気になるショップがあるなら、セールシーズンがはじまる前からショップをチェックが欠かせません。
セールだからと急に入荷してきた商品はできるだけ避け、常時展示されているものが安くなっていたら購入するのが失敗しない方法です。
実店舗なら展示品狙いもあり
高いけれど気に入ったものがあるなら、展示品を購入するのも狙い目です。
展示品というと、とても汚いというイメージがありますが、あまり人の出入りが少ない(賑わっていない)ショップなら、商品もさほど汚れていませんし、他人が座ったり、触ったりしたといっても常にそうしているわけではないのですから、新品同様の掘り出し物のような商品が見つかることもあります。
例えば、ソファなら床に直置きされているものですと、靴の汚れなどが付着している可能性も高いですが、ラグの上に置かれている展示品のソファなら、客も靴を脱いでソファに座ったりするため、ほとんど汚れていないのです。
商品の入れ替え時期(例えば春前など)は、新しい商品との入れ替えのために、展示品をセール対象にすることがあります。そういう時期も狙い目です。