近年、インテリアや雑貨では「北欧」というキーワードがよく登場しますよね。
トワノスでも、北欧ソファに関する記事をいくつか掲載しています。
日本人の感性や日本の文化、環境とよく馴染む北欧の暮らし。
これまではソファを中心に北欧インテリアについて触れてきましたが、今回は北欧インテリアに欠かせない「照明」について詳しくご紹介していきたいと思います。
北欧照明とは?
具体的な北欧照明を紹介していく前に、そもそも北欧照明とは何か?ということを説明したいと思います。
「北欧照明」とは、北欧のデザイナーがデザインした照明や、北欧らしいデザインの照明のことを指していいますが、明確な定義が存在するわけではありません。
もともと北欧では、照明の取り入れ方が日本のそれとは全く異なります。北欧は、日本に比べて冬が長く、日照時間が短いため照明の存在がとても大切です。
そして、国によっては街全体がうっすらと青い空気に包まれる<ブルーアワー>という時間が日本よりも長く続きます。
ブルーアワーの長い北欧では、日本のように一度にパッと全ての灯りをともすのではなく、暗くなるにつれ少しずつ点けていくという習慣があります。
日本では、天井に一つ大きなシーリングライトがあり、それ一つで部屋全体を照らそうとしますよね。
でも、北欧にはそういった考え方や習慣があまりありません。必要な場所に、十分な灯りをともす・・・という発想が基本です。
一つの部屋の中でも、明るいところと暗いところがある北欧スタイルでは、空間にメリハリがあり幻想的です。
一家に一つは欲しい!誰もが知る有名な北欧照明は?
それでは、数ある「北欧照明」の中でも、とても有名でオシャレすぎる北欧照明たちを一部ご紹介します。
これがあるだけで、部屋のオシャレ度がググッと上がります。
レ・クリント
デンマークの建築家「P.V.イエンセン・クリント」が創立したレ・クリント社の照明で、国内のインテリアショップはもちろん、オシャレカフェや住宅展示場でもよく見かける照明かもしれません。
1940年代に作られた照明で、まるで折り紙のようなシェードが特徴的です。曲線美が美しいことだけでなく、照明としての機能も優秀です。
とても軽いシェードで、もちあげるとその軽さに驚くかもしれません。
優しいあかりが特徴です。
PHシリーズ
北欧のルイスポールセン社は、1874年にデンマークで設立された照明のトップブランドとして知られています。
ルイスポールセン社の「PH5 Pendant Light」は、デザイナーで建築家の「Poul Henningsen(ポール・ヘニングセン)」がデザインしたものです。
下から見上げても直接電球が見えない作りになっているのがこのシリーズの特徴です。
1958年にコペンハーゲンのデンマーク工芸博物館で開かれた展覧会“ガラス、 光とカラー展”において発表されてから、世界中から今も注目される照明の一つです。
国内のインテリア雑誌では、よくダイニングで登場します。
雑誌やインテリアショップで、一度は見た事あるという方もいるのでは?
食卓をあたたかくやわらかい光で包み込み、家族の団欒をより豊かなものにしてくれる照明と言えます。
text/ブッチー池田